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医院ブログ

戸越公園(品川区)の歯科・歯医者なら山手歯科クリニック戸越公園

歯が動く仕組みとは?

 

山手歯科クリニック戸越公園です。

「歯はアゴに埋まっているにも関わらず、なぜ歯が動くのでしょうか?」と質問をいただきましたのでお答えします。

 

『歯根膜(しこんまく)について』
歯の周囲には「歯槽骨」と呼ばれる、歯を支持する骨があります。
この「歯槽骨」と「歯根(歯の根のところ)」の間には、「歯根膜」があります。
歯根膜にはクッションに近い働きがあります。

矯正治療において歯をスライドさせるとき、この歯根膜が大いに役立つこととなります。

 

『骨を溶解させる・形成する』
矯正装置を装着して歯をスライドさせようとすると、力が歯根膜に伝わります。
「歯がスライドする方向」の歯根膜は圧迫されて縮み、その反対側の歯根膜は牽引されて、物理的に引き伸ばされます。

そして歯根膜には、「一定の厚さをキープしようとする能力」があります。
そのため、「縮んだ歯根膜」は、もともとの厚さへと伸びるべく、「骨を溶解させる細胞」を形成して骨を溶解させます(吸収)。
逆に、「伸びた歯根膜」は、もともとの厚さへと縮もうと、「骨を形成する細胞」を作ります(再生)。

 

『結果的に歯が動く』
骨を溶解させる細胞・骨を形成する細胞の活動により、歯根膜の厚さが戻ります。
この再生・吸収のサイクルにより、骨が徐々にスライドしていくのです。

 

『まとめ』
歯は1か月で0.5〜1ミリ程度スライドさせるのが適切とされています(そのため矯正治療中は1か月に1回程度通院する場合が多いです)。
それ以上のペースで動かすと歯と歯の付近への負担が大きくなります。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

「戸越公園駅」から徒歩1分にある歯医者・歯科
『山手歯科クリニック戸越公園』
東京都品川区戸越5丁目10−18
TEL:03-5751-6480


舌苔が生成される主な理由とは?

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は​​舌苔が生成される主な理由についてお話しします。

 

【1】舌の組織のデコボコが大きい
涎には自浄作用がありますから、舌苔ができる前に原因物質の多くは洗い落とされます。

ですが、舌表面が角質化してデコボコが深くなっていると食べかすなどが蓄積しやすくなり、自浄作用が追い付かなくなる場合があります。

 

【2】細菌の繁殖
上皮のカスや食べかすなどに含まれるタンパク質は、細菌のエサになります。
細菌が殖えると舌苔も殖えて、舌の表面組織に蓄積しやすくなります。

 

【3】舌の筋力が弱い
舌の筋力が低いと、舌が下がり、舌が上アゴに引き上げきれなくなります。
このままでは、舌が涎で洗い流されたり、上アゴと擦れたりしにくくなりますから、舌苔が付着しやすくなります。

ちなみに口呼吸などのせいで口内が乾くことも、細菌の繁殖の引き金になります。

 

【4】抗生物質の影響
長期的にステロイド剤や抗生物質を使っている場合、口の中の常在菌の種類が変化して、黒色の舌苔がつく可能性があります(黒毛舌)。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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口臭を招く「舌苔」とは?

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は口臭を招く「舌苔」についてお話しします。

 

口臭には生理的口臭と病的口臭があります。
大半の口臭の原因は、舌に付着した汚れである「舌苔(ぜったい)」です。

口内に存在する「嫌気性菌」が、アミノ酸やタンパク質を分解して「揮発性硫黄化合物」を生成します。この揮発性硫黄化合物が口臭の主な要因です。
「揮発性硫黄化合物がどのような理由で増加したか」によって、生理的口臭と病的口臭のどちらに分類されるかが決まります。
また、揮発性硫黄化合物が一番多く生成される場所は「舌の上」です。

そして舌についた白色の苔状のものを舌苔と言うのです。
舌苔のつき方は人それぞれ違いますし、同じ人でも体調やタイミングによってつき方に差が出ます。今のところ、このような差異が生じる理由は判明していません。

 

『舌苔は細菌の塊』
舌の表面にあるデコボコに、口内の細菌が堆積して苔のようになったもののことを「舌苔」と言います。舌苔は微生物、細菌、涎(よだれ)の成分、食べかす、口の中の皮膚が剥離してできた垢などが蓄積してできます。
食べた物の色によって舌苔の色が変わることもあります。
また、体調が優れないときにも、白色の物が舌の表面に付着する場合があります。

この舌苔ですが、プラークなどと同じく「細菌の塊」であると考えましょう。
口臭を招く可能性が高いですが、舌を綺麗にして舌苔を落とせば口臭も和らぎます。

ちなみに、免疫力が落ちて消化器系の病気にかかっている、もともと舌の表面にたくさんの溝がある、などのケースでも舌苔が蓄積しやすいです。

 

本日は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は矯正治療の対象となる不正咬合についてお話しします。

 

『受け口(下顎前突・反対咬合)』
受け口とは、下の前歯や下顎全体が前に突出している状態のことです。
横から見た際にしゃくれた見た目になってしまうことから、コンプレックスを抱える人も多い歯並びです。
反対咬合は、下顎の骨格のバランスが悪いことや前歯の生える角度に原因があることが多いです。

 

『過蓋咬合』
上顎の前歯や下顎の前歯を覆い隠し、下顎の前歯がほとんど見えないほど深い咬み合わせになってしまっている状態のことです。
噛む際に下顎の前歯が上顎の歯茎に当たるなど、歯茎への悪影響も及ぼします。

 

『開咬』
歯を咬み合わせた時に、前歯のみ隙間ができて噛み合わない状態のことです。
奥歯は咬み合うこの状態は、口呼吸の習慣や舌の癖によって引き起こされることが多く、奥歯の負担が大きくなってしまいます。
結果、歯や顎の骨を痛めるリスクが高まってしまいます。

 

『空隙歯列・正中離開』
空隙歯列・正中離開は、いわゆる”すきっ歯”のことです。
歯と歯の間に常に隙間がある状態は、息が漏れ出るため、発音が上手くいかなくなることもあります。

 

少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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矯正治療の対象となる不正咬合とは?①

 

山手歯科クリニック戸越公園です。
本日は不正咬合(ふせいこうごう)についてお話しします。

 

・子どもの歯並びが気になるけど、矯正が必要なのか分からない
・矯正をしたいと思っているけど、矯正装置が目立つのがイヤ・・・
そんなお悩み、ご相談を良くいただきます。

実は矯正治療は、ただ歯並びを治すだけの治療ではありません。

歯並びが悪いと、歯と歯の隙間ができやすく、磨き残しが増えます。
そのため、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまいます。
また、咬み合わせの不具合により、顎関節症のリスクも高まります。

つまり、歯並びを矯正することは歯の健康のためにも良いことなのです。

では、矯正治療の対象となる歯並びとは、どんな歯並びを指すのでしょうか?

 

『八重歯・乱杭歯(叢生)』
歯の大きさと顎の大きさがアンバランスなために、歯の生えるスペースが不足し、重なり合ってガタガタになってしまっている状態です。
永久歯を抜歯すること、また顎を広げる治療を行い、スペースを確保して歯並びを整えます。
厚生労働省の調査によると、4割以上もの方がこの”叢生”に当てはまるそうです。

 

『出っ歯』
出っ歯の原因は、上顎が出ている「上顎前突出症」と下顎が引っ込んでいる「下顎後退症」の2種類があります。
日本人のケースでは、下顎が引っ込んでいる下顎後退症が多いです。
幼少期の指しゃぶり、おしゃぶりが原因になることも多いと言われています。

 

残りの4つについては次回お話ししますね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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